経済,ノンフィクション,ハウツー

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 本書『私の財産告白』は、タイトルのとおり著者が自身の蓄財術(あるいは広く財産管理術)を振り返ったものであるが、「知る人ぞ知る」珍本と言えるものだ。その理由は著者にある。この種の本を書く人といえば、成功した投資家か経営者というのが相場だろうが、本書の著者で ...

心理,ハウツー

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 「インストラクション」と言われると、指図や命令の類と考えがちだが、本書『理解の秘密』によれば、「どんなときにもインストラクションはついてまわる」ということだ。飛行機の乗客が安全装置の説明を受ける、会議に出席する、同僚と話す、新しい器具を買う、レストランで ...

哲学,文学

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 本作『ガラス玉演戯』は、ヘルマン・ヘッセの最後の大作、ノーベル文学賞受賞の決定打となった作品だ。本作の中心にあるのは「ガラス玉演戯」、すなわち、人類が生み出した科学と芸術の内容と価値を、高度に発達した神秘の言葉で表現し、相互に関係づけ、画家やオルガン奏者 ...

ノンフィクション,科学

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 日本でも数年前、STAP細胞にまつわる事件(STAP事件)があった。この時はまさに「劇場型」とも言うべき事件の展開があって世間の注目を集めたが、結局、ES細胞の混入ということで落ち着いた。管理人としては、個々の経緯で腑に落ちないところも残ったが、世間はも ...

哲学

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 本書『これから「正義」の話をしよう』は、ハーバード大学のサンデル教授が行った「白熱教室」を書籍化したものだ。日本でも話題になったが、正直なところ、あれだけ売れたのは「ハーバード」のブランドとプレゼンテーションの手際が大きかったように思う。本書の内容そのも ...

ノンフィクション,数理

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 どんな分野であれ、破天荒の天才というのは、夢を託したくなる存在だ。本書『無限の天才』で描かれるインドの天才数学者ラマヌジャンは、まさにそのような人物だ。ただの天才とか、超天才とかいうのとは次元が異なる、常人の理解を絶するような存在なのだ。数学の天才という ...

哲学

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「なぜ、善良な人が不幸にみまわれるのか」、この問いこそが本書『なぜ私だけが苦しむのか』のメインテーマである。著者が「これ以外のすべての神学的な会話は、気晴らしにしかすぎません」と言い切る重い問いだ。  管理人のように特に信仰を持たない人間であっても、素朴な ...

文学,ノンフィクション,青空文庫

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 森鴎外には、伝記文学の傑作と称される三作品がある。『伊沢蘭軒』、『北条霞亭』、そして本作『渋江抽斎』である。中でも本作は、鴎外の全作品はおろか、近代日本文学の最高峰の一つとの声もあるほどだ。文章は惚れ惚れするほど立派。無駄な飾りがなく、抽斎本人から家族、 ...

心理,歴史

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 世の中には「絶望的な体験」とでも言うしかないものがある。幸いにして、管理人は今のところ、そこまでの体験はせずに済んでいる。それでも、戦争や内乱はともかくとして、自然災害、人的災害、犯罪、テロリズム……といった事件に巻き込まれる可能性は、今の日本でもないわ ...

社会

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 日本は昔から鯨(同種であるイルカを含む)を資源として利用してきた。欧米もまた、鯨を資源として利用してきた。しかし、欧米は自らの「利用」が商業的「収奪」であったことに気づいたものか、急速に保護に傾斜していって、利用を続けようとしている日本と対立するようにな ...