読書と騒音④ 生涯読書時間が最も長い喫茶店

ハウツー

 読書と騒音の4回目。自宅が意外に読書に向かないかも知れないということで、外に出てみる。その初回は喫茶店、ファミレスなども同じカテゴリに入れてよいだろう。実際のところ、メモをとったりするのでない、普通の読書が一番捗るのは喫茶店ではなかろうか。おそらく管理人の生涯読書時間が最も長いのは喫茶店である。1回の時間も2時間前後と長いため、腰を痛めないよう椅子が堅めの席を選び、前傾姿勢をとって臨戦する。しかし、そこにも「敵」はいる。

他人の存在の功罪

 喫茶店は外でありかつ他人がいるのだから、物理的な騒音レベルは明らかに自宅より上である。しかし、喫茶店の騒音はそれぞれが打ち消し合ってホワイトノイズのようになっているから、それほど気になるわけではない。むしろ、まったくの無音というよりも、特定の騒音が耳に触らず、かえって落ち着くという効果があるようだ。
 また、喫茶店だからこそ集中できる面もある。これは一つには、時間と空間が限られることがある。ネット視聴より映画館の方が集中できるのと同じこと、人間、あまりに自由度が高すぎると、逆に集中できなくなるものだ。もう一つは、「人の目」だ。もちろん、誰も管理人のことなど見ているはずもないのだが、「人の目」があると意識すると、だらけていないで集中して読書に励む、ということらしい。読書は他流試合にも似た「構え」を要する作業なのである。

ホワイトノイズ破りの電話

 喫茶店の騒音が必ずしもマイナスにならないのは、それがホワイトノイズ化すればこそである。しかし、声高な会話はこれを打ち破る。会話は単なる音ではなく、意味を持った言葉であるから、読んでいる本の言葉に干渉する点で大きな敵となり得る。何を話しているのかが分かるのは、3~4m以内だから、運が悪くなければこれは避けられる。しかし、避けられない(こちらが移動でもするしかない)会話もある。
 一つは、仕事関係の電話である。マナーがどうのという以前に、他人に聞かれるとまずいから、席を外すのが普通であろう。ところが、席にドッカリと腰を据え、パソコン画面とにらめっこで固有名詞を連発しながら仕事の話に忙しいノマドワーカーがいる。電話の相手は取引先らしいが、セキュリティ観念ゼロの阿呆との取引とはお気の毒なことである。このような場合、咳払い以外に何か有効な警告の手段はないものか、思案中である。

「敵」の波状攻撃

 読書家にとって困るのは、喫茶店の中でも読書に適した店、つまり居心地が良くて長時間の読書ができそうなところに限って、この種の「ホワイトノイズ破り」が多いことだ。仕事の電話以外にも、小さな子供(奇声を発するファミレスでの主な「敵」だ)、保険の営業(下らないおべんちゃらが癇に障る)、キャッチセールスの仕上げ(正義感に駆られて時々邪魔したりする)、胡散臭い自己啓発系の集会(会話の中身が馬鹿馬鹿しすぎて逆に聞き流せない)などなど、おかしな連中がウヨウヨしている。
 これらの「敵」はだいたい見た目で分かるから、最初の席取りで避けることはできる。しかし、一人と思っていた客が実は保険の営業で後から会話が始まってしまえば、席を移動するしかない。それで対応できなければ、コーヒー代がまったく無駄になってしまう。耳栓を使ったこともあるが、人の声はある程度通すように作られているらしく、効果のほどが今一つのようである。まだ試してはいないのだが、ノイズ・キャンセラー付のイヤホンはどうだろうかと考えている。ノイズ・キャンセラーに関しては、もし据置型の製品が出たなら自宅に設置したいくらいである。

BGMの不思議な効果

 喫茶店では、たいていBGMが鳴っている。飲食店(夜になると居酒屋営業するところなど)では変テコな懐メロがかかることもあるが、喫茶店では穏やかなクラシックが普通であり、これは明らかに読書にプラスである。そこで自宅でも、と思うのだが、これは同じ音楽でもどうもマイナスになる。会話の場合と同じように、どうしてもそれを「聴いて」しまうのだ。
 不思議な気もするが、喫茶店で聞くBGMは適度にホワイトノイズ化するために音楽として聴くことがないということか。あるいは、広さの違い、環境の違い、聴く側の心理の違いといったものがあるのだろうか。BGMを含めた「喫茶店的ホワイトノイズ」を録音しておいて、自宅でかけたらどうかとも思うが、やはり雰囲気が違うのでうまく行かなそうな気がする。

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