読書と騒音② 羽田新ルートの飛行機騒音

ハウツー

 読書のためには、それなりの環境を整えることが必要だ、ということで始めた「読書と騒音」シリーズの第2回。今回は、前回の電車騒音からアップグレードして飛行機騒音である。電車騒音が最大でも80db程度であるのに対して、飛行機騒音は最大で100dbに迫る強敵。飛行機は上空を縦横無尽に飛び回り、騒音をまき散らす空の怪物である。

羽田新ルートの衝撃

 電車の騒音の方は、入居時に懸念されたことだが、実際には問題がなかった。問題なのは、入居後に突如として(でもないが)持ち上がった羽田新ルートによる飛行機騒音である。運の悪いことに、管理人のマンションは、羽田新ルートのほぼ直下にある。正確に言えば、幅300mほどの標準航路の少し外側、端から200mほどの位置である。このルートに、年間4割程度と言われる南風の日、夕方の3時間程度の時間帯に数分に1機の割合で飛行がある。高度は、1000m少々である(あった)。
 これが実際にどれほどの騒音になるのか。(当てにならない)公式発表によれば、中型機の場合、航路の直下で63dbから65b程度ということだ。間際になって高度が若干引き上げられた関係で、これより1~2dbくらい下がりそうだが、いずれにしても、60dbオーバーは覚悟しなければならない。これは一般に普通の会話やチャイムくらいに相当するが、音の高低や持続時間も違うから、実際の感覚としては見当がつかなかった。
 管理人は、かなり気掛かりに思っていた。というのは、管理人はかつて基地のすぐ近くに住んでいたことがあり、飛行機騒音の凄さを知っていたからだ。飛行機と言っても基地の場合は軍用機、これが離着陸寸前の超低空飛行をするので「ギーン」というようなもの凄い音がする。外での会話は10秒くらい一時停止。防音工事がされた室内にいても、テレビの音声は聞き逃してしまう。感覚では軽く90db超え。そうだとすると数字的にはかなり差があることにはなるが。

今のところは「拍子抜け」だが

 羽田新ルートの運用が始まってから1か月くらい、飛行のある時間帯には自宅にいなかった。平日は仕事に出るから当然だが、休日でもあえて外出していた。何となく「音」を聞きたくなかったからだ。しかし、新型コロナで何もすることのないゴールデンウィーク、自宅の近くで遂にその「音」を聞いた。正直、「拍子抜け」だった。確かに騒音ではあるが、屋外でも基地とは比べものにならないくらいに小さいのだ。部屋の中なら、聞こえても読書に支障を来たすほどの音ではない。
 冷静に考えてみれば、現在の民間旅客機と何十年も前の軍用機ではまったく違うのだろう。高度も相当に違う。着陸時にはエンジンを強くふかさないかためか、断続的に「ブスブスッ」という音がするだけだ。しかも、実際のフライトは標準航路からかなり外れているようで、近所を歩き回って観察すると航路の幅が1km以上にも及んでいる。航路から外れて、遠くなる場合も近くなる場合もあるが、遠く外れた場合はほとんど聞こえなくなる。
 もう一つ、近い方に外れて頭上を通り越してしまうと、航路が窓の反対側に来る。そうすると、電車の場合と同じような音の遮蔽が起こるようだ。もちろん、電車の場合と比べて、上からの回り込みは高度のある飛行機の方が大きくなるかも知れないが、水平位置で数百mも離れれば音にかなりの角度がつく。このあたりのことはいずれ調べてみたいが、音の状況から考える限りはともかく遮蔽されているようなのだ。

旧ルートに戻すべし

 電車騒音もそうであるが、飛行機騒音は問答無用で生活環境に侵入し、対策の取りようがない。住居の防音工事ができれば良いが、そこまでするのは現実的な選択肢に上がってこない。せいぜい、防音窓に変えるくらいのもので、それで通常より20dbくらい騒音を減らすことができるようだが、コストを考えると踏み切れない。と言うよりも何よりも、こちらが対策しなければならないというのが腹立たしい。
 さて、現在は新型コロナの影響で、旅客便は軒並み大幅減となっている。そのため、本来の数分に1機の割合に比べるとかなり減っているはずで、これが騒音感覚に影響していることは間違いない。また、これも旅客の減少を反映してか、騒音の大きい大型機が減っているようだ。したがって、新型コロナが終息し、便数が戻ってくれば、騒音状況は今よりは悪化するはずだ。
 そもそも、羽田新ルートにしたところで、離着陸能力が大きく増大するわけではない。ほとんど反対利益がないままに、都心の人口密集地帯の上空に飛行機を飛ばすのだ。騒音どころか、いずれ何かが落下してきて大問題になるだろう。これほど馬鹿げた航空行政を行うとは、無能どころの話ではなく何かの利権か密約でも絡んでいるのだろうかと疑いたくなる。直ちに、旧ルートに戻すべきである。

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